自分の悩みにマジメに答えてみることにした

東京でサラリーマンをしながら、エッセイを書いています。たまに書評ブログも。「3分間であなたに新しい視点をひとつだけ増やす」をコンセプトにほぼ毎日更新中。

先輩との距離はどうやって埋めればいいだろう

年上の人が苦手だ。

接し方がこの歳になっても未だによく分からない。先輩と話すと全身が強張り、おかしくもないのに笑って誤魔化してしまう。話し終わった時には、100M走を5本連続で走ったかのような疲労感に襲われる。思い返せる限り思い返してみれば、それは中学でバスケ部に入った頃からすでに始まっていたように思う。

 そんなぼくにも、すごく仲の良い先輩がいた。東京の大学院に進学した時に博士2年だったSさんだ。Sさんは一言でいえば「いじられキャラ」というやつで、みんなから好かれていた。関西弁がきつめだったので最初は怖かったのだが、外部の大学から来たぼくにも気さくに話しかけてくれたし、何より話がおもしろかった。

これはぼくに限ったことなのかよく分からないのだが、おもしろい人を無条件に尊敬してしまう傾向がある。こんな風になりたい、と純粋に憧れてしまうのだ。

ぼくがどんなにふざけても、いつでも笑いに変えてくれた。そんな先輩にいじってもらうと、ぼくがおもしろい人間になれたような気がして、嬉しかった。

 

Sさんのことを思い返しながら、気づく。

ぼくは「おもしろい」と思った先輩にだけ懐いてきた。

つまらない先輩と一緒にいても、おかしくもないのに笑わないといけないから。

 

ただ、それは、先輩もぼくに対して心を開いてくれていないからではないかと、そう思うようになった。

だから、少しずつ「ふざけてみよう」と思った。そうすれば、Sさんのような人にまた出会えるかもしれない。

「相手に期待をする前に、自分から行動してみる。」

社会人になって、案外いろいろなことを学んできたように思う。

 

もしぼくがふざけて怒ってきたら、その時は本当に必要以上に関わらないようにしよう、と子供のような予防線を張っている。