自分の悩みにマジメに答えてみることにした

東京でサラリーマンをしながら、エッセイを書いています。たまに書評ブログも。「3分間であなたに新しい視点をひとつだけ増やす」をコンセプトにほぼ毎日更新中。

くたびれスーツパンパン黒バッグは、なぜ体当たりしてくるのか

サイズの合っていないくたびれたスーツを着て、なにかがパンパンに詰まった黒の2wayのショルダーバッグを肩から下げている人間は、人混みで100%攻撃をしかけてくる。「世の中に絶対はない」などと言うが、これは絶対だ。

 駅や満員電車で、三國無双の武将のようにパンパン黒バッグで無双乱舞しながら敵陣に突っ込んでくる。
許褚かよ。

電車から乗りる時にも、声もかけることなく力ずくで、パンパン黒バッグを盾にして突っ込んでくる。
曹仁かよ。

何に対してそんなにイラついているのか。
てか、イラついたからって人に当たるなよ。
呂布かよ。

この前、韋駄天靴でも拾ったのかってくらい非常識な勢いで駅に向かって歩いてきたくたびれスーツパンパン黒バッグが、道を塞いでいた女の人に雄叫びを上げていた。
功でも上げたんか。

都会に住んでいると、あまりに人が多すぎて、本当にMOBキャラのように見えてくる。有名武将のようにご丁寧に赤字で名前が浮かんでいるわけでもなく。でも、一人一人、名前がちゃんとあって、それぞれの人生があるんだよなぁ、と時々我にかえる。そんな風に考えないと気づけないくらい、都会は人で溢れている。

 

赤の他人に対して暴力を振るうのは、こと現代においてはあまりに本能的過ぎる。魏延くらい本能的過ぎる。
仕事がつらいのか、嫁の当たりがきついのか、娘が反抗期なのか。

いずれにせよ、無双乱舞していい理由にはならない。

 

てか、バッグの中身減らせ。あれもこれも必要かもって、旅行で荷物増えるタイプだろ。国内旅行ならどこ行ったってコンビニあるから、困ったら現地調達しろよ。そんな重いもの毎日持ち歩いてるから、気が滅入ってくるんだろ。

周りのせいにするなよ。イライラを伝染させるなよ。

 

日本の鉄道各社の皆さんは、「くたびれスーツパンパン黒バッグ専用車両」を一刻も早く導入し、全員その車両に詰め込んでくれ。そうすれば、人の痛みに気付けるんじゃないだろうか。

逆に言えば、いい歳こいて、そこまでしないと気づけないんだろうか。