自分の悩みにマジメに答えてみることにした

東京でサラリーマンをしながら、エッセイを書いています。たまに書評ブログも。「3分間であなたに新しい視点をひとつだけ増やす」をコンセプトにほぼ毎日更新中。

その雑用、本当にぼくがやらないとだめですか?

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 後輩に雑用を振るという行為は、社会的に見たら"アウトソーシング"だ。
 先輩の"貴重なリソース"を最大限に生かすべく、付加価値の低い業務を外注し、全体の生産性を高めていく、ということだ。

  アウトソーシングをするからには、少しでもプロジェクトに有意義な価値が生まれるべきだし、理論上はそうなっていないとおかしい。
 しかし、どちらかと言えば、雑用を振ってくる先輩は業務の処理が追い付いておらず、手が回っていないからという、生産性の向上からは程遠い理由で雑用を振ってくることが多い。

 そんなことなら、上司に相談して業務量を減らしてもらい、その分を手の空いた後輩に振れば、雑用だけでなく重要な仕事も後輩に振ることができる。教育もできて一石二鳥じゃないか。
 
 ぼくは、先輩から雑用を喜んで手伝っていた。むしろ雑用をもらいに行っていた。
 今、冷静になって考えてみると、業績の評価に何の影響もしないことにどれだけの時間を割いていたのかと、心底嫌な気持ちになる。
 付加価値の低い業務をただ延々とこなしていたところで人間は評価されない。
 
 だから、ぼくは雑用を喜んで引き受けるのをやめた。
 生産性の低い人間が、後輩の力を借りて、何とかごまかしながら仕事をしているのを、上司には知ってもらう必要がある。
 
 仕事が多いなら早く終わらせる工夫をすればいい。それでもだめなら残業をすればいい。そうすれば自ずと上司から仕事を減らしてもらえるはずだ。
 
 雑用をアウトソーシングする、という考え自体は合理的で大いに賛成だ。
 一方で、生産性の低い人間が安易にアウトソーシングしているという現状は、もっと当人たちが問題意識をもって取り組むべきなんじゃないだろうか。