自分の悩みにマジメに答えてみることにした

東京でサラリーマンをしながら、エッセイを書いています。たまに書評ブログも。「3分間であなたに新しい視点をひとつだけ増やす」をコンセプトにほぼ毎日更新中。

なぜ、ぼくはディズニーが好きなのか

さいころ、朝4時に起きてワクワクしながら車に乗り込み、ディズニーランドへ行ったことを思い出す。

アトラクションも好きだったが、ぼくは街並みと人が好きだった。物語の中に入ったような気分。手を振って、声をかけてくれるキャストさん。

ぼくは主人公だった。

 夜になると、街に明かりが灯る。窓から見える明かり一つ一つからその中の生活を想像していた。

帰りたくなかった。できればこの街に住みたいとすら思っていた。

 

そんなぼくが嫁と息子とディズニーシーへ行ってきた。

激しいアトラクションには当然乗れないから、街を歩いて写真を撮って回った。

始めてディズニーに来た時には「My 1st Visit」というシールがもらえる。キャストさんに声をかけ、息子の名前で作ってもらった。そのシールを息子の脚に貼ってあげたのだが、すぐにはがしてしまったから、仕方なくぼくの胸に貼ることにした。

 

そのシールを見つけたキャストさんからは、「はじめてのご来園おめでとう」と声をかけてもらえる。その度に「お祝いしてくれてるね」と息子に声をかけてあげた。

 

アトラクションは唯一、「シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ」に乗った。その名の通り、船に乗ってシンドバッドの冒険の物語の中を進んでいく。

歌に乗せてキャラクターが動く。「あっちを見てごらん」と指をさしながら声をかけると、じっと見つめて時折笑う。

外に出るとき、キャストさんからまた声をかけてもらえた。

また息子に「お祝いされてるね」と声をかけてあげる。

 

息子が疲れてしまうといけないから、日が沈む前にディズニーシーを後にした。

もう少し大きくなって、夜の街を眺めたとき、息子は何を思うだろうか。

 

子供の頃は自分が主人公になれるディズニーが好きだった。

今は、息子を主人公にしてくれるディズニーが好きだ。

 

"Where Dreams Come True"と飲み物の容器に書かれている。

また、夢を叶えに来ようね。

幸せそうに寝息を立てる息子を見つめながら、思う。