自分の悩みにマジメに答えてみることにした

東京でサラリーマンをしながら、エッセイを書いています。たまに書評ブログも。「3分間であなたに新しい視点をひとつだけ増やす」をコンセプトにほぼ毎日更新中。

愛情って、どんなかたち?

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 今週末、嫁が大学の友達の結婚式に出席するということで、嫁の実家で、嫁の両親と三人で息子の面倒を見ることになった。
 歩けるようになってから、部屋中のあらゆるものが気になるのか、あっちへ行っては笑い、こっちへ行っては笑いと、終始ご機嫌。疲れたらお昼寝をして、そこまで手がかからず安心していた。

  お昼寝から目が覚め、早速家をうろうろしだしたのだが、ふとおむつを見るとパンパンに膨れ上がっていた。ちなみに我が家ではこの状態を「おむパン」と称している。当然、おむつパンパンの略だ。

 そんなおむパンの息子を捕まえ、布団に仰向けに寝かせた途端、何が嫌だったのか、ギャン泣きして暴れだした。パパとしても、おむパンを解消してあげる使命がある。負けられない。
 泣き叫ぶ我が子の脚をガッとつかみ、何とかおむつを替えてあげる。
 解放された息子は、「ばあば!」と泣きながらおばあちゃんのもとへ逃げていく。
 おばあちゃんは優しいからな。しかたないな。
 息子にとってパパは「悪役」になっているようだ。パパはバイキンマンですか。
 ひっそり悲しい。いや、結構悲しい。
 
 夜、ママが帰ってきた。
 が、意外とドライな息子。「おかえり。遅かったね」と言わんばかりにママに一瞥をくれた後、おばあちゃんに買ってもらった絵本に視線を落とした。
 ばあば強し。

 ママが息子をお風呂に入れてあげる。お風呂上がりのスキンケアはパパの担当だ。
 顔周りにクリームを塗ると、いつもの通り泣かれる。
 心を鬼にして、泣きじゃくる息子のスキンケアを終わらせると、「ばあば!」とおばあちゃんに助けを求める。
 パパだって、悪気があってやってるわけじゃないんだよ。

 そんなこんなで一泊して、今日家に帰ってきたが、息子はやっぱり「ばあば」を探していた。
 優しいもんな。ばあば。
 パパとママはちょっぴりさみしいよ。

 パパとママの愛情はきみにいっぱい愛情を注いでいるよ。
 これは難しい話なんだけど、優しいだけが愛じゃないんだよ。

 いつか、きみにもわかってもらえるだろうか。